政府主催国際シンポジウム~グローバルな課題としての拉致問題の解決に向けた国際連携~を開催しました。
令和元年12月14日(土)、東京・内幸町のイイノホールにて、政府主催国際シンポジウム~グローバルな課題としての拉致問題の解決に向けた国際連携~を開催しました。
本シンポジウムは、毎年12月10日から16日の「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」の行事の一環として、国内外の有識者を招いて、グローバルな課題としての拉致問題の解決に向けた国際連携について議論し、一日も早い拉致被害者の帰国の実現につなげることを目的として開催したものです。
第1部 北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクール表彰式
(1) 菅内閣官房長官兼拉致問題担当大臣より受賞者へ表彰状授与(中高各3名、計6名)
(2) 最優秀賞受賞者による作文の朗読、拉致現場視察(新潟市)の感想の発表(中高各1名、計2名)
受賞者一覧(各受賞者の作文については氏名の横の「作文」をクリックしてください。)
【最優秀賞】
・中学生部門
岐阜市立長良中学校3年
船戸 海帆 作文
・高校生部門
山形県立山形東高等学校3年
長澤パティ 明寿 作文
【優秀賞】
・中学生部門
仙台市立五橋中学校3年
島崎 友貴乃 作文
仙台市立吉成中学校3年
横溝 麻志穂 作文
・高校生部門
愛媛県立今治北高等学校1年
山口 凜華 作文
敬愛学園高等学校2年
関山 陽人 作文
第2部 国際シンポジウム
(1) 菅 義偉 内閣官房長官兼拉致問題担当大臣による挨拶
(2) 拉致事案等の被害者御家族からの「生の声」の訴え
登壇者:横田拓也氏(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会事務局長)
飯塚耕一郎氏(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会事務局次長)
今井英輝氏
(特定失踪者(北朝鮮による拉致の疑いを排除できない失踪者)家族有志の会会長)
フレッド・ワームビア氏(オットー・ワームビア氏父)
シンディ・ワームビア氏(オットー・ワームビア氏母)
マイケル・スネドン氏(デビッド・スネドン氏兄)
ジェームズ・スネドン氏(デビッド・スネドン氏兄)
バンジョン・パンチョイ氏(アノーチャ・パンチョイ氏甥)
(3) パネル・ディスカッション
モデレーター :北朝鮮人権委員会事務総長 グレッグ・スカラトー氏
パネリスト :慶應義塾大学准教授 礒﨑敦仁氏
ヘリテージ財団上級研究員 ブルース・クリングナー氏
韓国延世大学教授
(前韓国外交部北朝鮮人権国際協力大使) イ・ジョンフン氏
第3部 ミニコンサート
「あなたを忘れない」、「ふるさと」の合唱
第1部として、北朝鮮人権侵害問題啓発週間・作文コンクール表彰式が行われ、菅内閣官房長官兼拉致問題担当大臣より受賞者へ表彰状を授与したほか、最優秀賞受賞者による作文の朗読、拉致現場視察の感想発表が行われました。
続いて、第2部として、国際シンポジウムが行われました。
冒頭、菅内閣官房長官兼拉致問題担当大臣より挨拶を行い、「拉致問題は、我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、国の責任において解決を目指すべき課題。日本政府は、全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現すべく、政府の総力を挙げて最大限の努力を続けている。安倍総理自身、条件を付けずに金委員長と向き合う決意であると、本年9月の国連総会における一般討論演説を始めとする累次の機会に述べている。北朝鮮には、勤勉な労働力と豊富な資源がある。相互不信の殻を破り、北朝鮮の核・ミサイルの問題、そして何より重要な拉致問題を解決し、不幸な過去を清算して、北朝鮮との国交正常化を目指す決意。認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向け、冷静な分析の上にあらゆるチャンスを逃すことなく、全力で行動していく。」旨述べました。
これに続いて、拉致事案等の被害者の御家族より「生の声」の訴えが行われました。その後に行われたパネル・ディスカッションでは、国内外の有識者にパネリストとしてご登壇いただき、グローバルな課題としての拉致問題の解決に向けた国際連携について議論を行いました。
第3部として、ミニコンサートが行われました。「『あなたを忘れない』を歌う会」の皆様に、拉致問題の早期解決を願って作られた楽曲「あなたを忘れない」を合唱していただいた後、立川市立立川第七中学校(東京都)生徒も登壇して、同シンポジウムの参加者も一緒に会場全体で「ふるさと」の合唱が行われました。
本イベントの模様は日米が連携して、ラジオ放送により、北朝鮮に向けてライブ中継されました。また、第3部のミニコンサートは、北朝鮮向けラジオ放送「ふるさとの風」で、北朝鮮に向けて放送します。