平成24年12月15日(土)、東京都港区のニッショーホールにおいて、政府主催「拉致問題シンポジウム~すべての拉致被害者の救出に向けて~」を開催しました。このシンポジウムは、北朝鮮人権侵害問題啓発週間(12月10日~16日)中の政府主催行事として開催したものです。
当日は、まず、白眞勲内閣府副大臣から、北朝鮮をめぐる情勢と拉致問題への政府の取組についてお話しさせていただき、引き続いて、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)の飯塚代表から、「1000万人署名まであと少しとなった。この数字の重みを政府と北朝鮮にメッセージとして伝え、皆さんと一緒に活動したい。」との決意を込めた御挨拶をいただきました。
次に、北朝鮮の人権侵害の実態を国際社会に伝え、北朝鮮や脱北者の人権侵害の問題への関心を高めるとともに、北朝鮮人権法の立法化に尽力され、2008年に第9回ソウル平和賞を受賞された、米国北朝鮮自由連合代表スザンヌ・ショルティ氏から「最新の北朝鮮の情勢とそれに対して国際社会が取るべき対応」について講演していただきました。
その後、産経新聞ソウル駐在特別記者・論説委員の黒田勝弘氏をコーディネーターとして、関西大学経済学部教授李英和氏、聖学院大学総合研究所客員教授康仁徳氏、延世大学国際学部教授武貞秀士氏による「極東地域を巡る各国の新しい指導体制下での北朝鮮拉致問題解決の方向性」をテーマとしたパネルディスカッションが行われ、最後に、「拉致被害者御家族からの訴え」と題して、当日出席いただいた拉致被害者御家族から一日も早い拉致問題の解決への切実な思いを語っていただき、三谷拉致問題対策本部事務局長代理から、「拉致被害者御家族のお言葉を真摯に受け止め、拉致問題解決に向けて全力を尽くしたい。」と述べた上で、国民の皆様に対する一層の御協力をお願いしました。