平成24年9月15日午後、茨城県立県民文化センター小ホールにおいて、政府拉致問題対策本部、茨城県、水戸市の共催により、「すべての拉致被害者を救出するぞ!国民の集いin茨城」を開催し、約500人の参加を得ました。
政府共催の拉致問題広報・啓発行事の地方における開催は、今年度、第3回目となります。
この「すべての拉致被害者を救出するぞ!国民の集いin茨城」では、第1部として
○ 政府主催者代表挨拶 松原 仁(拉致問題担当大臣)
○ 地元主催者代表挨拶 橋本 昌(茨城県知事)
○ 地元主催者代表挨拶 磯崎 久喜雄(茨城県議会議長)
○ 地元主催者代表挨拶 高橋 靖(水戸市長)
○ 報告 荒木 和博氏(特定失踪者問題調査会代表)
○ 報告 飯塚 繁雄氏(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表)
○ 報告 横田 滋氏
○ 報告 横田 早紀江氏
等が行われました。
第2部として、映画「めぐみー引き裂かれた家族の30年」の上映が行われました。
第1部における、松原拉致問題担当大臣、橋本茨城県知事、磯崎茨城県議会議長及び高橋水戸市長の主な発言内容は、以下のとおりです。
(松原拉致問題担当大臣)
○日朝政府間協議において、遺骨問題は人道上極めて重要な問題であると考えるが、遺骨問題だけが進んで、拉致問題が置き去りにされるようなことがあってはならない。
○大臣就任以来、あらゆる機会にメッセージを伝えてきたが、特に次の3点、 ①拉致被害者とその御家族が抱き合う姿を見なければ拉致問題の解決とは言えない、もし被害者御家族がその被害者と会えないまま亡くなったときは、もう拉致問題の解決は不十分であると言わざるを得ない。②日本人の拉致被害者で死んだと言われている人々が実は生きていたとなっても、我々はそれを批判することなく前向きに受けとめる。③拉致問題の一定の進捗が関係者の間で合意できるような形で得られるなら、我々は北朝鮮に対して人道支援が可能になる、北朝鮮との協議の進展もできるということを、明確に申し上げてきた。
○日本から国家テロによって連れ去った人間を全員返せということを、改めて10年という節目の年に強く申し入れたい。
(橋本茨城県知事)
○拉致問題は、人生の自由、そして幸せなものを奪ってしまう、人権侵害、人権蹂躙であると同時に、こういうことを許していたら国の体をなさない。国家主権に対する挑戦であるから、これをどうするかについては、何をおいても一番先にしっかりと対応していくことが必要。
○拉致問題は、まさに時間との闘いである。どうやって元気なうちに会ってもらうか。そのために最も適切な松原大臣が担当大臣をされており、これからも先頭に立って御活躍願いたい。
(磯崎茨城県議会議長)
○今年1月、拉致問題担当大臣に松原大臣が就任されたことは、民主党政権になって一番よかったことではないかと感じる。なぜかと言えば、歴代大臣の中でも、拉致問題に対する取組みの姿勢が違うし、今日お越しの御家族たちからも、松原大臣ほど信頼の厚い大臣はいないのではないかというぐらい抜群の実績がある。
(高橋水戸市長)
○被害にあわれた方から、人生の全てを奪い取ってしまったのが拉致であるということに、我々はしっかりと目を向け、国民が一丸となって取り組んでいかなければならない。拉致問題は、まさに主権を脅かし、国民の生命、安全を脅かす、あってはならない、許してはならない問題だと思う。
○地方においては国民の世論、そして拉致被害を何とか解決したいというみんなの思いを結集させる、醸成させて、そしてこの問題を風化させてはいけないという、機運を盛り上げていかなければならない。そういった国民の結集した思いが、国際間の動かぬ力を動かす原動力になってくると確信している。
このほか、荒木特定失踪者問題調査会代表から報告があり、続いて、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の飯塚繁雄代表、横田滋氏・横田早紀江氏から報告がなされました。