平成23年12月11日(日)、東京都千代田区のイイノホールにおいて、政府主催「拉致問題シンポジウム~すべての拉致被害者の救出に向けて~」を開催しました。このシンポジウムは、北朝鮮人権侵害問題啓発週間(12月10日~16日)中の政府主催行事として開催したものです。
当日は、まず、山岡拉致問題担当大臣から、拉致問題の現状と政府の取組についてお話しさせていただき、引き続いて、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)の飯塚代表から、「解決の糸口が見えない状況が続いているが、絶対にこの問題をあきらめない。解決まで頑張っていく。」との決意を込めた御挨拶をいただきました。
次に、韓国統一部長官などを歴任され、現在、聖学院大学総合研究所客員教授の康仁徳(カン・インドク)氏から「南北情勢から見た北朝鮮拉致問題」について、また、米国国防総省(ペンタゴン)の元交渉専門家で、ワシントンに本部を置く人権団体である「北朝鮮人権委員会」の前専務理事であるチャック・ダウンズ氏から「北朝鮮の拉致問題解決のための国際連携」について講演していただきました。
その後、昨年度東京都合唱コンク―ルで金賞を受賞した昭島市立清泉中学校コーラス部の皆さんによって、「葡萄の歌」と「風に寄せて」の2曲が合唱されました。最後に、「拉致被害者御家族からの訴え」と題して、当日出席いただいた拉致被害者御家族から一日も早い拉致問題の解決への切実な思いを語っていただき、三谷拉致問題対策本部事務局長代理から、「拉致被害者御家族のお言葉を真摯に受け止め、拉致問題解決に向けて全力を尽くしたい。」と述べたうえで、国民の皆様に対する一層の御協力をお願いしました。