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拉致問題を考える国民大集会in神奈川を開催しました。

平成23年2月5日（土）午後、神奈川県横浜市開港記念会館講堂において、政府拉致問題対策本部、神奈川県、横浜市、川崎市、相模原市による共催で「拉致問題を考える国民大集会in神奈川」が開催され、約３５０人が参加しました。
　政府共催の拉致問題広報・啓発行事の地方における開催は、今回が１４回目となり、菅内閣になってからは、北海道、鳥取県、千葉県、熊本県、鹿児島県についで６回目の行事となります。

この「拉致問題を考える国民大集会in神奈川」では、

○ 政府主催者代表挨拶 中野寛成（拉致問題担当大臣）
○ 地元主催者代表挨拶 松沢成文（神奈川県知事）
○ 地元主催者代表挨拶　林文子（横浜市長）
○ 講演　土井香苗氏（国際NGOヒューマン・ライツ・ウオッチ日本代表、弁護士）
○ 特定失踪者御家族紹介等
○ 講演　横田滋・早紀江御夫妻（拉致被害者御家族）
○ 拉致被害者等御家族激励　山口和夫（相模原市副市長）
○ 閉会のあいさつ　阿部孝夫（川崎市長）

等が行われました。

以下、主な発言内容。

（中野拉致問題担当大臣挨拶）
○ 北朝鮮はまさに独裁国家であり、日本と政治体制が極端に違う国でもあります。このような国に対して、開かれた民主国家の日本が、世論を背景にしながら、あらゆることを重ねていかねばなりません。これは、単に日本だけでなく、国際世論に訴えるとともに、アメリカや韓国など関係国とも協力をし、さらには中国などの理解を得、国連機関などを通じて、今後とも懸命な努力を重ねていくことが大切です。
○ 先般、横田さん御夫妻には申し上げましたが、めぐみさんがコーラスの中で歌われた「流浪の民」の歌声が常に響いています。流浪の民は、楽土を求めてさまようのですが、きっと、めぐみさんは「夢にふるさと、夢に御家族御両親を求めておられる」のでないかと思われます。

（松沢神奈川県知事挨拶）
○ 北朝鮮当局による拉致について、私自身非道な犯罪行為に大変な憤りを覚え、また問題が解決しないことを残念に思っています。
○ 今後も拉致問題を風化させないよう粘り強く、取り組んでまいります。

（林横浜市長挨拶）
○ 国、地方公共団体や支援団体等の取組みや活動の積み重ねが、拉致問題を風化させることなく、また解決する手段であると考えます。
○ ある日、家族が突然連れ去られ、今もなお助けを待ち続けています。もしも「自分だったら」、「自分の家族だったら」拉致は誰にでも起こり得る問題であり、一人一人が自分の問題として考えなければなりません。

（土井香苗氏講演）
○ 北朝鮮の最大の被害者は、北朝鮮に暮らす人民です。
○ 脱北者の証言により、約２０万人の方々が、北朝鮮の強制収容所にいると言われています。
○ 脱北者の証言により、収容所には日本人妻や在日の方が多く含まれていることが分かっています。
○ 脱北者の方々の多くは中国へ逃げるが、強制送還され、その多くは強制収容所に入れられてしまいます。中国政府がこの問題に対応しない限り、このような事態が益々増え続けます。また、中国政府は、この脱北者を日本に帰さないと言っています。
○ 北朝鮮の人権問題を世界の方々は知っていません。よく知っているのは、日本や韓国だけです。もっと日本が世界にアピールし、北朝鮮にプレッシャーを掛けなければいけません。それを実施するのは、日本の責務です。

（横田滋氏講演）
○ 麻生政権後は、一度も日朝交渉が実現できていません。
○ 北朝鮮への制裁だけで解決は難しい。ぜひチャンスを捉えて、もっと交渉を実施して欲しい。そのためにも、世論の高まりは大切だと思います。ぜひ皆さん、応援してください。

（横田早紀江氏講演）
○ ブッシュ大統領と会談した時、大統領はたくさんの記者の前で、「みなさんの国（北朝鮮）が世界に信用される国になりたいなら、北に連れて行った子供たちをすぐにお父さんやお母さんに返しなさい。国の指導者が拉致を指示するような国を聞いたことがない。」とハッキリ仰っていただきました。
○ 今望むことは、北朝鮮の国民も平和になってほしいし、日本も平和を取り戻してほしいということ。そして、真の友好関係を築いてほしい。そのためには、間違っていた部分をしっかりと直してもらいたい。チャンスを生かして、交渉していかなければいけないと思います。

閉会のあいさつ　阿部孝夫（川崎市長）
○ 拉致問題を風化させたり、このまま長引かせることはできないが、家族への支援を引き続き実施してまいりたい。

なお、当日は、会場横にて横田滋氏の写真展等が開催されました。また、開会前には、
アニメ「めぐみ」が上映されました。