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拉致問題を考える国民の集いin鹿児島を開催しました。

平成23年1月26日（水）午後、鹿児島県のかごしま県民交流センター県民ホールにおいて、政府拉致問題対策本部、鹿児島県、鹿児島市、鹿屋市、姶良市による共催で「拉致問題を考える国民の集いin鹿児島」が開催され、約６００人が参加しました。
　政府共催の拉致問題広報・啓発行事の地方における開催は、今回が１３回目となり、菅内閣になってからは、北海道、鳥取県、千葉県、熊本県についで５回目の行事となります。

この「拉致問題を考える国民の集いin鹿児島」では、

○ 政府主催者代表挨拶 三谷秀史（政府拉致問題対策本部事務局長代理）
○ 地元主催者代表挨拶 伊藤祐一郎（鹿児島県知事）
○ 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会報告
・増元照明氏（拉致被害者：増元るみ子さんの弟）
○ 拉致被害者家族からのメッセージ
・市川健一・龍子氏（拉致被害者：市川修一さんの兄ご夫妻）
・平野フミ子氏（拉致被害者：増元るみ子さんの姉）
・齋藤文代氏（拉致被害者：松木薫さんの姉）
○ 北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会報告
・西岡力会長
○ 特定失踪者家族の紹介
○ 閉会のあいさつ　松木園　富雄（鹿児島市副市長）

等が行われました。

以下、主な発言内容。
（三谷拉致問題対策本部事務局長代理挨拶）
○ 政府は、一日も早い拉致被害者の帰国を実現すべく、関係省庁一丸となって取組んでまいります。
○ 拉致の解決には、国民の一人、一人の理解が不可欠です。国民の一人一人が、拉致問題解決のため、出来ることをやっていただく事が肝要です。

（伊藤祐一郎鹿児島県知事挨拶）
○ 鹿児島県においても市川修一さんと増元るみ子さんなど、政府認定拉致被害者がいらしゃいますが、長きに渡って問題が解決していない。また、それ以外にも、特定失踪者の方々の安否も分かっていないことは非常に残念であり、ご家族やご親族の心中を察するに余りあるものがあります。政府は、全力ですべての拉致被害者を取り返して欲しいと思う。

（増元照明家族会事務局長報告）
○ 金賢姫に日本に来てもらい、自由な時間、自由な雰囲気で情報を得ようとしたが、なかなか厳しかった。しかし、彼女から、「拉致被害者は必ず生きているから希望を持って、待っていて欲しい」と言われ、家族は心強い話であった。
○ 我々は、北朝鮮の人民に対し、北朝鮮が崩壊しても拉致被害者を傷つけないようメッセージを送り続けている。
○ 姉が北朝鮮で苦労したことが公になることによって、「日本が国民を守れる国になったと」、帰ってきたら言ってあげたい。そのことが彼女の生きてきた意義であると思うからである。

市川健一・龍子氏（拉致被害者：市川修一さんの兄ご夫妻）
○ 修一の帰りを待っていた母は９１歳という高齢ながら元気に頑張っていた。その母親が急に亡くなった時は一番ショックでした。昨年の１１月、父も脳梗塞を患い現在も療養中です。私達家族には、もう時間がないのです。
○ 韓国に行って、北朝鮮を見た時は、涙が止まりませんでした。
○ 何とか、寒い北朝鮮から連れ戻して暖かい鹿児島に連れ戻してあげたい。この思いを風船に書き込みをして、北朝鮮に飛ばしました。

平野フミ子氏（拉致被害者：増元るみ子さんの姉）
○ 父にるみ子を会わせることが出来なかったから、母親にだけは絶対会わせてあげたい。皆さんどうか応援してください。
○ 母は、リハビリを受けながらるみ子の帰りを待っています。いつか、母が旅立つ前に元気なるみ子の姿を見て、天国の父にも話をして欲しいと思っています。

齋藤文代氏（拉致被害者：松木薫さんの姉）
○ 母も病院に１０年入院しているが、その母親も話すことが出来なくなってしまった。
○ 拉致家族が皆帰ってくるまで、応援してください。

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会報告：西岡力会長
○ 日本は、金正日体制が崩壊した際の緊急時においても、拉致被害者が安全に救出する体制を確保できるよう検討しなければいけない。
○ 曽我ひとみさんは、ずっと日本からの助けが来ると思っていた。夜になると、月を見る度、思い続けていたという。
○ 被害者は助けを待っている。拉致被害者を助けるのは日本人です。みなさんと一緒にがんばりたい。

閉会のあいさつ　松木園　富雄（鹿児島市副市長））
○ 拉致問題の解決には、多くの国際社会との連携が必要。今後とも官民一体となって、拉致問題の解決に向けて努力してまいりたい。　等

なお、開会に先立ち、アニメ「めぐみ」が上映されました。